☆ビル・ローレンス特集☆





☆ Bill Lawrence Challenger 2

ユアサの”赤ビル”の敬称で親しまれていた「ビル・ローレンス・チャレンジャー」モデル!!
残念ながら現在、晋さんはこのギターを所有してらっしゃらないそうです。
画像、及びスペックは、当時のギター雑誌より転載しています。

Q:ヘッドの形について
A:はじめはエッ!?と思ったけど、今は慣れた。

Q:ぺグのメーカーは?
A:1〜5弦はシャーラー、6弦はゴトー

Q:ネックの材質と形状
A:メイプル。グリップの形は丸と三角の中間

Q:ポジション・マークは?
A:ドット

Q:フレットについて
A:割と太め。今までレス・ポールを使っていたので
  太いのに慣れているし、太い方が
  ハーモニックスが出やすいから。

Q:ボディ材
A:アルダー。今度アッシュにしようかと思ってる。

Q:ピックアップは?
A:フロント、リア共にビル・ローレンスだけど、
  フロントはバー・マグネットのL-500リアは
  ’58年モデルでHB'58、これはノイズ対策として、
  まわりをロウで固めてある。

Q:アッセンブリー・SWは?
A:1ヴォリューム・1トーン・PUセレクター

Q:トレモロ・ユニットについて
A:普通のシンクロナイズド・トレモロだけど、
  チューニングの狂いを少なくするために、いろいろ改造してある。

☆ここからは各パーツの説明〜解説

弦とナットの接触面積をなるべく少なくするために
ナットとネックの一部をペグ方向に放射状に削り込んである。

こうする事によって、ナット部での弦の抵抗が少なくなり、
この部分で弦が滑らかに動き、アーミングによるチューニングの狂いが少なくなるわけだ。

ただ、アマチュアが自分で削るとかえってチューニングの狂いの原因となるので注意しよう。



テンションが弱くなるようにセットしてあるので、強く弾いた場合に
弦がナットから外れるのを防ぐ為にテンション・バーで軽く押さえる感じにしている。

6弦だけはテンションの強いゴリっとした音が欲しいという事で、
ペグを代えてかなり強いテンションを掛けている。

他の弦と6弦のナットからぺグにかけての角度の違いに注目!!





極端なアーム・ダウンをした場合、ブロックがボディに触れてしまうので
キャビティのボディ・エンド側を少し削っている。

こうする事によって、フロイド・ローズタイプほどではないにしろ、
普通のシンクロナイズド・ユニットよりはアームダウンの範囲が広くなるわけだ。

他にスプリングの共振を防ぐためにスポンジが詰めてある。



シンクロナイズド・トレモロは、ブリッジサドル前の6本のネジが支点になっているのだが、
そのうち真ん中の2本を外しスムーズなアーミングができるセッティングだ。

両端の2本はキツク締め、その内側の2本はガタツキを押さえるためにゆるく締めてあるそうだ。

ネジのない穴を見るとわかるように接点を少なくするために斜めに削ってある。
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