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摩天〜Hard Section〜 メンバー全員インタビュー
2003年6月21日、X-RAYのデビュー20周年という、
記念すべき日を迎えました。
その20周年を祝い1stアルバム"摩天〜HARDSECTION〜"
発表当時のメンバー全員のインタビューをお届けいたします。
■レコーディングはいつ決まったの?
Akira :去年(82年)の12月初めです。何せ急な話で・・・・。
「コンセプトは君達に任せるから・・・よろしく」って感じであっさりと。
■メンバー・チェンジ(BASS)の話があったのもこの頃だったよね。
Shin :そうです。ベースの池端君とは音楽的な面も含めて考え方が合わなくて・・・。
臼井君には雑誌等で募集する以前に電話で、参加してくれないかって話をしてたんです。
ラジャスというバンドにいた頃に共演したこともあるんです。
■突然の事だったんでドラマーとしては大変じゃなかった?
Roger :前のベーシストだった池端君は、スタイル的にもハード・ロックのベースじゃなかったこともあって、
どこかフィーリングが合わなかったんです。
その点臼井君はすごくノリのあるベーシストだから、やってて気持ちよかった。
Ozma :本当楽しみでした。タッカンのソロ・アルバムで叩いたの聞いてから。
ラジャスのタイコとは全然タイプが違ったんで初めは少しとまどいました。
Shin :実は彼は以前X-RAYに入る話もあったんですよ。ロジャーも入っていない頃。
■ところで、今回のアルバムには昨年のへヴィ・メタル・スーパー・セッションの時に演奏したナンバーも入ってるの?
Shin :アレンジは違うけど、4曲入っています。
A-2:LONELY GUYS、A-3:FOOLISH BOYS、B-2:COME ON、B-3:DARK NIGHTですね。
■THEME OF X-RAYは本城未沙子のファースト・コンサートでオープニング・ナンバーとして使った曲でしょ?
Akira :あの曲自体は2年程前からあったんです。
でもヴォーカル(コーラス)が入ってくるあたりからは今回のレコーディング用に作ったものです。
■残りの4曲に関してはレコーディングが決まってからの1ヶ月で作ったわけ?
Akira :そうです。すごいのはスタジオ入ってから出来た曲もあるんですよ。
歌詞に関しても大まかなものは以前からあったんだけど、
完全な形になったのは何と!ロック・ウェル・スタジオに行ってからという・・・。
Ozma :まさに白菜の朝漬け!
■でも、よくあんな短期間に曲ができたね。
Shin :一時"曲が出来へん病"にかかってたんです。朝起きると皆がよってたかって
「湯浅!曲出来たか?」「出来へん・・・」って感じで。本当に地獄の様な日々でしたね。
夜も早くから寝かされて、朝も暗いうちに1人で起きて曲書いたんです。
あの頃はとにかく1日でも早くレコーディング終わってくれって祈ってました。
■そうやって苦労して作った曲をひっさげてのレコーディングはどうだった?
Ozma :以前やってたハード・ロックとかなり違ってたから、かなり煮詰まった。
Akira :リズム録りって普通ドラムとベースが一緒にやるでしょ。
ところが彼の場合は初めてって事もあって、Rogerが叩いたドラムをヘッドホンで聴きながら弾くんですよね。
だから苦労したようでした。
Ozma :20時間くらい取ってもらって、Rogerと一緒にスタジオ入って・・・。もう皆に迷惑かけっぱなしでした。
Shin :大阪にいた時は皆がアマチュアだったから、"俺はギター上手いんや"って天狗になってた面もあったけど、
いざ、レコーディングになると基本的な事が出来なくて・・・
本当にこっちに来て以来褒められた事って1度も無かったんです。メッチャ落ち込んだ。
でもタッカンとかに色々アドヴァイス受けてるうちにだんだん自分の欠点みたいなものが見えてきたんです。
Akira :そういう意味では僕も同じですね。東京に出て来て、色んな人にもまれているうちに、
"歌う"という事に対しての意識が変わったんですね。
■もう少し具体的に話してくれる?
Akira :そうですね・・・ただ歌うだけじゃなくて、どういう風に感情的な面を表現するかって事を考えるようになったんですね。
スタイル自体はあまり変わっていませんけどね。
■じゃぁ今回のレコーディングはかなり自分自身の勉強になったわけだ。
Shin :そう。レコーディングのプロセスだけじゃなくて、いつも練習に対しても随分意識が変わりました。
■どういう風に変わったのかな?
Shin :以前は本当に練習したらいいって感じで。ところが最近は5時間とっても5曲しか出来ないというくらい。
勿論極端な表現ですけどね。それくらい神経質になったというか、1曲1曲に対してうるさくなったんです。
Roger :リズムのキープという面では無茶苦茶うるさくなりましたね。
■今回のレコーディングで使用した機材について少し。
Shin :今回はレスポール1本でやりました。
これからはストラトキャスターも併用していくつもりです。
それとDARK NIGHTではオヴェーションのグレン・キャンベルを使ってます。
■白のレス・ポールにマイティ・バイズを付けたのはいつ?
Shin :2月にオーディションで大阪に帰った時です。
でも僕の場合はアームをトレードマークにしたくはないんですね。
あくまでも必要な時にだけ使って行きたい。
■ベースは?
Ozma:全部プレジョン・ベース1本で通しました。エフェクターとしてはコーラスとフランジャーと、それにディレイです。
6月のライヴまでにラック・マウントに変えるつもりです。
Roger :シンバルがジルジャンでスネアがラディック、あとはタマです。
■この辺でそれぞれの曲について解説してくれる?
まずA-2:LONELYGUYSから。
Shin :この曲はアマチュア時代からあった曲で以前に比べて随分コンパクトにまとめたつもりです。
少しくどい面(部分)があったのでそこを削ってみましたんです。
■FOOLISH BOYSも前からあった曲でしょ?
Shin :そうです。2年程前の曲ですね。
まだアキラ(藤本)と出会う以前からコンサートで演ってた曲です。
その頃から比べるとかなりテンポ・アップしてます。
Ozma :その分レコーディングの時大変でしたけど・・・。
■"ONE NIGHT LADY"はX-RAYとしてはかなり異色だったね。
Roger :今までこのタイプの曲が全然なかったから作ってみようって感じで。完全に意識して作ったものです。
Akira :実はこの曲、ロック・ウェルの時点でもまだ出来上がっていなかったんです。
リズム録りが終わったテープを聞きながらメロディーと詩を考えたんです。
■いよいよA面ラスト、サブ・タイトルにもなっている"HARD SECTION"だけど・・・。
Akira :僕らとしては1番気に入っている曲です。
Shin :ギター・ソロの部分も是非聞いて欲しいもらいたいですね。
それとB-1の"SEXAL URGE"も僕自身すごく気に入ってるんで、ソロの部分を注意して聞いて欲しいですね。
この曲も実は以前からあった曲なんです。今回サビの部分だけアキラが書き直してます。
Roger :かなりハイ・テンポの曲だけど、わりと凝ったアレンジがしてあるんで聞いてみて下さい。
Shin :次の"COME ON" 1番僕としても煮詰まってた時の曲です。
"次のフレーズが出てこない"って感じで。
Ozma :そのわりには弾きまくってるという。
Shin :ギター・ソロでいうと1番最後に録音した曲です。
■"DARK NIGHT"これも以前からあった曲だよね?
Shin :そうです。
Ozma :この曲がアルバムの中でこの曲が1番難しかった。
Roger :ドラムに関しても"ダッタ"った感じで、一見楽勝、実は難しいんです。
次の"SO LONG RUMBLE"も大変なんです。
速さの限界に挑戦してほしい・・・そんな曲です。
Ozma:本当に体力の限界ですよ。これ。ブレイクまでなんとかたどりつける・・・そのくらいしんどいんです。
■どうもありがとう。 じゃあ最後に今回の反省点とか、これからはこうしたいってのがあれば。
Akira :反省というか、今回はあまり余裕がなかったんで、次からはもっと時間が欲しいですね。
出来れば最初からしっかりしたコンセプトで作りたいですね。
今回は"X-RAY"というバンドはどんなものをやってるかてのを必死でだしたつもりです。
Shin :僕もそうですね。もっと余裕が欲しかったというか・・・。
Roger :完全に自分の曲にしてからレコーディングに入りたいですね。
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