オズマ最新インタビュー〜rajas編




☆ 臼井"OZMA"孝文 2003 Early Yers〜rajas編インタビュー



X-RAY デビュー20周年記念 メンバー最新インタビュー 第2弾!!


HRS in OHSAKAでのX-RAYでの17年ぶりライブで
特に熱い声援を受けていた 臼井"オズマ"孝文氏の登場です!!

今回のこの素晴らしいインタビューは2回に分けてお届けいたします。



この場を借りてインタビューを快く了解した下さった
"臼井 孝文"氏といつも協力して下さるMuneto氏
 そして写真撮影して下さったHIROさんにに改めて感謝致します。



■まずはオズマさんが音楽に興味を持ったのは中学生の時に、ビートルズを聴いたのがキッカケだったという事ですが、
  御本人から音楽へ興味を持った経緯を聞かせてください。


Ozuma(以下O):ロックに触れたのはビートルズが最初でしたがそれに至るまでに
     カーペンターズ、サイモンとガーファンクル、ビージーズという流れがありました。

     その後、友人から「let it be」を借りてビートルズへ、BCRからDeep Purpleへ移行していきました。
     だからリフ指向というよりはメロディ指向なのかもしれませんね。
     今はできるだけ作曲はリフ中心でいきますけど…。


■BASSをはじめるキッカケやバンド活動をはじめるまで、
  具体的にどのような練習などしていたかなど教えてください。


O:Beatlesに惹かれたときにポールのスタイルにしびれたということはありませんでしたね。
  もちろん独創的で素晴らしいですけれど…

  僕が「あぁかっこいい」「弾いてみたい」と感じたのは
  BCRの『二人だけのデート』のラインでした。そう、ドゥドゥンダ、ドゥドゥンダっいうやつ。

  もう毎日ほうきをベースに見立てて仲のいい友達とレコードを大音響で鳴らしながら弦?をかきむしっていました。
  実際に購入したのは高校一年の時。交通事故で足を骨折してギブス状態になり
  身動きができないときに祖父からの小遣いで買いました。38000円の十字屋オリジナル。

  だから最初に弾ける様になったのもその曲だったかも…(笑)
  例のフレーズを弾いたときにしびれました。
  でもまともに基礎を練習していないので苦労しました。(X-RAY加入後も?)

  カシオトーンにくっついているリズムマシーンは私の信頼できるパートナーです。
  ずっとビートをならしながらいろんなフレーズやリフを即興的に弾いて気に入ったのを記憶していきます。


■その当時好きだったベーシストを教えてください。
  又、実際にオズマさんのベース・スタイルにどんな風に影響が出ていますか?


O:Deep Purpleを聴くようになってからは当然ロジャーグローバーなんでしょうけど…
  『smoke on the water』の12フレット近辺のパッシングフレーズに影響受けていない人はいないと思います。

  それとギターソロにおけるランニングフレーズ。フレージングの基礎ですね、あれは…
  酒井康さんがグレンヒューズの方がオクターブのフレーズが多いみたいに書いておられましたが、僕はロジャーも同等だと思います。

  でも、シンコペーションしながらのハイポジションにおいてハードロックあがりなら考えもしないフレーズは
  完全にグレンさんに軍配があがります(自分としてはですが…)
  『Made in EUROPE』はどの曲にもそれは顕著にあらわれています。
  だから二人のいいとこどりで影響を受けたという次第です。

  あっ、実は高校卒業してすぐのころはNOVELAが好きで…
  ヨシロー君の『Illusion』のベースランはコードパッシングの仕方を教えられました。
  歌メロのEm7-A7の半音の使い方なんかは勉強になりました。

■オズマさんがrajasやX-RAY以外に参加されていたバンドについては情報がないのですが、
  他にも参加したバンドなどありましたらどんな感じのバンドでどんな曲をやっていたか、バンド名などを教えてください。

O:高校時代は『蛾美蛮』⇒がみばんと読みます。
  リーダーが大上君で(おおがみくんのバンドだからがみばん。
  それを当て字にして…すごい字を選んだものですなぁ…笑)

  高卒後も19才まで続けていました。初めてのライブハウス出演もこのバンド。
  オリジナル8曲くらいとあとはHumble pieやJ.Gailes Bandのコピーをしてました。

  そこを脱退してすぐにRAJAS加入に至ります。

  X-RAYの後は97年に『Faceless Crow』という女性Voのバンドを結成。
  二回だけライブをしました。いい曲ばかりと自画自賛しておきましょう。

  曲調はX-RAYのときより幅が広がっていました。
  そして意識的にポップよりロックに比重をおいて作曲していました。

  X-RAYが今の所、早急には再始動しないために再び京都においてこのバンドを再開することになりました。
  現在Vo募集中です。我こそと思う人はX-RAYのBBSに売り込んでください!!(2003年当時の話です。)



〜"rajas"時代について〜



■今回発売されるrajasの新譜の件については、後ほど聞かせて頂くとして、
  rajas結成までの経緯や結成に関する逸話などありましたら教えて頂けますか?


O:前述バンドを脱退してどうしようかと考えていた矢先に行きつけのスタジオの店員さんから
  RAJASのもとになる方々を紹介していただきまして…セッション…結成という運びでした。

  最初に合わせたのがUFOの『Doctor doctor』と『Lights out』でした。
  SENちゃんが上手なのと、ギターの佐々木さんがなんでも弾けるのと
  Keyの藤井さんが上手いのに性格がいいのが嬉しかった。

  歓びの余り?に信号を無視しながら帰宅しました。関係ないか…(笑)


■rajasはオズマさんが在籍していた時代もメンバーチェンジが多かったバンドのようですが
  オズマさんが在籍していた時期であえて分けるとしたら、何期まであったのでしょう?
  又、その時のメンバーで印象に残っている方やエピソードなどありましたら教えてください。


O:うーん、難しい…でもライブ出演しだしてからだとわりと簡単だと…

#Mk1-SEN,佐々木智明、藤井良明、臼井孝文、うらべさん(名前わすれました、ドラマーです) 
  この時期は藤井さんの好きなBlack Sabbath的だったのでは…いや違うなぁ、
  短調を意識した重たい曲が多かったという方が適切かも…
  オリジナルのほかに『Stargazer』をしてたくらいですから…
  このメンバーでライブを4回しています。

#Mk2-ドラムのうらべさんが抜けて私の友人の沢村昭夫さんが加入。
  すこしずつ曲調が変化してきました。この時期に作曲したのが
  『My farewells』『From night』です。
  藤井さんが臨機応変にギターも弾くのでツインリードのハモリがあったりして充実感がありました。
  このメンバーで一応解散します。

#Mk3-復活します!早いなぁ…(笑)
  SEN、臼井孝文、沢村昭夫、白田一秀という4人に…
  この時に『Danger love』ができました。
  白田君の遅刻魔ぶりには閉口させられましたが、
  なんとなくみんなにかわいがられていたのではないでしょうかねぇ…
  ライブ2回だけしました。

#Mk4-ババちゃん加入、佐々木さん復帰で5人メンバーに…必ず曲にギターのハモリがあって…
  まぁ今月号『BURRN!!』の藤木さん的に表現するなら「クサメロ」のオンパレード!!
  いや、でもそれがまたたまらんのですわ(笑)

  この時期に『Say goodbye』を作曲しました。でもって私が脱退。
  その後RAJASの快進撃がスタートするのでした。
  

■rajasのライブ活動は具体的にはどんな感じだったのでしょう?
  地元京都でのライブは勿論、他県でのライブなどオズマさん在籍時のrajasの活動状況などを教えてください。


O:京都市内と枚方「ブローダウン」大阪「バハマ」に出演していました。ほぼ毎月していました。
  ライブハウスに気に入られるようになったのはもう脱退寸前でしたね。


 2003・1・24 HRS in 大阪楽屋にて

 
本番前のオズマさん楽屋での1枚。
 後方にはサブ・ベース?

 X-RAY時代から使用している
 ESPらしきベースが置かれている。




 
撮影:HIROさん


■rajasのデモ音源が存在していたと聞いています。
  実際にはどの時期のメンバーでなんという曲をデモ録音したのでしょう?
  又、ライブ会場などでの発売などしていたのでしょうか?


〜Mk1〜
『想いは彼方に』…RAJAS最初のオリジナル。藤井さんの作曲のスピードチューン。
リフ、ギターソロ、シンセソロ、歌メロ、すべて文句なしのスリリングな展開の楽曲です。
初期のライブにおけるオープニング曲でした。

『英雄の砦』…佐々木さんの曲。
イントロのギターとシンセのハモリはRAINBOWの『Kill the king』を彷彿していました。
速い曲なんですが歌がゆったりしていて雄大な曲調になっています。
移調しながらのギターソロはタッカンを意識したものだったと記憶しています。
初期は日本語タイトルが多くて…なんか重厚な味わいがあって不思議な感覚にとらわれますね。

〜Mk2〜
『Fallen angel』…RAINBOW『Spotlight kid』的な狙いのもとに藤井さんが作曲しました。(多分だけれど…)
中期のライブオープニング曲。サビのベースランがかっこいい!!
しかし当時マーシーや甲斐さんに(EARTHSHAKER)に「臼井は音数が多いなぁ」と不評で・・。
とはいえやはりめげずに弾きまくっていました(笑)

『明日に向かって』…藤井さんの曲。サビが一度聞いたら印象に残る名曲。
イントロからギターソロという画期的なアレンジ!!(笑)一応テーマとかいいながらカッコをつけていましたが…
やはり当時としてはアレンジ能力に限界があったのは否めないです。
しかしこれは怪我の功名で歌えるギターソロだったのでテーマとしてまかり通ったわけです。

『My farewells』…今回RAJASの新譜に収録された私の楽曲。
Key入りなんで少し印象が新録よりマイルドかもしれませんね。
ギターソロは僕が最初に弾いたのを佐々木さんが遊びでコピーして結局そのままのラインを採用したという逸話付き。
うん!?ただの手抜き?(笑)

〜Mk4〜
『Danger love』…今回新録の曲。
ツインリードのハモリのメロディー以外はほほ忠実な再現です。
この時期のライブオープニング曲です。

『On the real fire』…言わずと知れたババちゃんの名曲。リフを僕が考えて、さらに佐々木さんが
WHITESNAKEの『Fool for your loving』を意識した4度のブロックコードによるリフにしてかっこよくなっていきました。
多分、後にRAJASが録音したのよりは若干テンポがゆっくり目ではないかと…

『Joker man』…ババちゃん作曲のマイナー調のバラード。
これは音数多過ぎの反省をほんの少しだけ(笑)しています。
SENちゃんのヴァージョンはもちろんいいのですがババちゃんが歌うのもやはり作曲者ゆえの味わいがあります。

『Touch me』…白田くん作曲のPopな8ビートの曲。アン・ルイスっぽかったですね、SENちゃんが…

以上が僕が在籍していたときのデモ音源です。販売はしてません。
デモ音源のほか当時のライブはほとんどテープで所有しています。
RAJASのファンの方に聴かせてあげたいですね。垂涎ものです。


■今回非常に嬉しい事に11/19、rajasの新譜として「Precious Time」が発売されます。
  オズマさん在籍時の名曲の数々が蘇る事にファンの皆さんが興奮してます。
  収録される各曲についての思い出やコメントなど頂けますか?


☆DANGER LOVE
  『酔ったはずみで〜♪』の歌詞に当時ドキリとしたのは僕でけではないはず(笑)…
  ツインリードのハモリは当時は必ずといっていいほどNOVELAを意識してというか参考にして作っていました。
  とにかくババちゃんのツーバスが聞けるのが嬉しかったのでドコドコバコバコやってもらったわけです(笑)
 
☆FROM NIGHT
  こういうオープニングでもなノリノリでもないミディアムの曲はほっとするので大好き。
  実はRAINBOWのある曲がもとネタです。わかる人は相当なファン。
  広瀬BURRN!! 編集長から表彰されるはずです。
 
☆SAY GOOD BYE
  短調か長調か?どちらにもとれる感覚のパワーバラードです。
  歌いだしのコード進行は僕としては斬新でした。

☆MY FAREWELLS
  僕の在籍したrajasの代表曲といえばこれを指すとおもいます。
  FleetwoodMacのある曲にインスパイアされました。
  当初考えていたタイトルは『Sad Love』。
  だから作曲時はサビを『Sad love、この悲しき愛は〜♪』と歌っていました。


■今回発売される「Precious Time」でオズマさん在籍時のrajasの音楽性を垣間見れると思います。
  収録曲以外のrajasの音楽を言葉で説明するのは難しいと思いますが、
  どんな感じであったか教えて頂けますか?


O:リフの上に歌メロがきたり、ワンコードで歌が乗るという楽曲が少なく
  ロック本来の持っているダイナミズムは控えめだったのではないかと思います。

  その分SENちゃんの歌が引き立つメロディアスなコード進行が多くてよかったのでは…。
  でもリフ自体は印象的なものが多いのでリフと歌がそれぞれ曲の中で独立したカッコよさがあったと思います。

■rajas時代を振り返ってみて、今、オズマさんが思う事などがありましたら是非御願いします。

O:うーん、振り返るとわずか20回くらいしかライブしていないんですけれど…楽しかったという印象です。

  音楽的に最初に成長を遂げられたのも年上の佐々木さんや藤井さんという方たちと一緒だったからで…
  ずっと自分がいたらどんなだっただろうと思索することがよくありますが、
  僕が抜けたからこそデビューしてビッグになったのではないかというふうに考えています。

  当時の僕のアレンジ、作曲能力の限界を考えるならばです。
  今回録音された曲はどれもいい曲ですが、あれを超える曲は多分書けなかったと思うからです。


                   
〜NEXT! X-RAY〜現在編へ〜



オズマさんの2003年のインタビュー(今回はメールでの質問〜回答という形でのインタビューでした。)
というだけではなく、オズマさんの音楽へ興味を持ったキッカケから、アマチュア〜rajas時代の様々なレアな話をして頂きました。

オズマさん、X-RAYファンは勿論、rajasファンの方々やベーシストの方々にも興味深い内容が満載で必見です。



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