☆SHOUT! SHIN全曲コメント&奏法解説☆



☆ Shin Yuasa "SHOUT!"全曲コメント&ワンポイント奏法解説



  

"Shin's GuitarRoom"にあるシンスターとは違い
 改造途中ともいえる初期型シンスターです。


 以下記事コメントより


 P.U.はリアがダンカンでJBに交換予定とか。
 フロントはシェクター。

 ボディはオールメイプルで重い。

 フロイド・ローズはシンにとって初のフローティング・マウント。

 コントロールは1Vol2Toneで近々P.U.の
 オン・オフSWを追加するとのこと。

 ネックの裏とエッジ部分は削ってあり、ファイン・チューナーに
 コイル・スプリングを加えたり、色々とカスタマイズしてある。

 ボディの星型は蛍光塗料使用のシールだ。
         湯浅 晋氏が語る「SHOUT!」全曲コメント


☆ STARDUST WAY
    イントロのギターがカッコイイでしょ。小指をずいぶん使ってます。
    曲はA1にふさわしくエイト・ビートで、キーボードのリフにも注目してほしい。
    ライブでのエンディングも楽しみにしててね!

☆ WAIT FOR TOMMOROW
    オズマの曲の中でボクが1番好きな曲。
    タイコとベースのへビィなリズムとギター&キーボードのブロードなコード・ワークが生命です。

☆ I'M IN YOU
    難産の末に生まれた曲。キーはライブのお客にも歌ってほしいために、
    本当はAで行きたいところをA
にしています。(Aだと普通の人には高すぎて苦しい。)

☆ TELL ME ABOUT YOURSELF
    基本的なコード進行はありふれたものだけど、ギターのコード・ワークや
    ベース・ラインでX-RAY流の響きを出せたと思います。

☆ TROUBLE MAKER
    ブギのリズムでとにかくはしゃぎまくる曲。でも、あまり古くさい感じにならないアレンジで、
    たとえばサビなんかはワン・コードという大胆さです。

☆ ANYDAY! ANYTIME!
    1番ポップさのある曲かな。ギターはブレイクしたり、ライン・ノートで弾いたり、かなりアタマを使ってます。

☆ BLACK HEART
    個人的に1番気に入ってる曲。曲はキーボードで作ったんで、分数コードの響きが特徴やないかと思います。
    エンディングも自分では凄くカッコよくキマッたと思うな。

☆ STEALER
    リズム・セクションが快感!このアルバムの中では比較的ドロクサさのある曲で、
    全体にシンプルにまとめてあります。リフレインはみんなで歌ってほしいな。

☆ REFRECTION HIDE AWAY
    ファースト・アルバムの「LONELY GUYS」的なギターのメロディをフィーチュアした曲。
    アレンジ面でも、別にメチャクチャ凝ってるんやないけど、X-RAYのセンスがフルに出てる曲やと思います。



  
湯浅 晋が教えるマル秘テクニック

☆ WAIT FOR TOMMOROW 

    ボクはだいたいよく小指をつかうギタリストですが、この曲のソロの譜例の部分では、
    小指がリーダー・シップをとってポジションを移動するフィンガリングがポイントになります。

    まず、譜例の1小節目は右手でちょっとミュートを掛けて、はじけ飛ぶような感じで弾きます。
    ミュートしないと1・2弦の音が重なってシャープな響きになりません。
    で、問題は2小節目で、まず1拍目はP-1のように入り、まず小指の1弦7フレットから弾きはじめます。

    2拍目の3弦6フレットは必ず中指で、薬指はダメですよ。小指は1弦9フレットで
    P‐2のようなちょっと開いたフォームになります。続いて3拍目で小指が1弦9フレット〜1弦10フレットに移って
    P-3のフォームになって、4拍目では人差指が3弦7フレット〜3弦9フレットに移動して、
    1弦9フレット、2弦9フレット、3弦9フレットをジョイントして押さえるP‐4の形になります。

    そして、3小節目はまたポジション・ダウンですね。写真だと1度に弾く音全部を押さえるように見えますが、
    これはあくまでもフォーム。実際はひとつの音事に区切って押さえて弾きます。

    また、譜例の部分じゃないけれど、ソロの途中でハーモニクス+アーミングをキメてるところは、
    普通のシンクロナイズド・トレモロ・ユニット(ロックなしのもの)でフローティング的な効果をネラいました。
    アーム・ダウンで5フレのハーモニクスからもどして、ヘッドのところの3弦をひっかいてハーモニクスを出し、
    さらにそこを押してアーム・アップ風にしてます。


           P-1              P-2              P-3              P-4

    

    


☆ BLACK HEART 

    このバッキングはテクニック的に特別難しいことじゃないけど、おそらくこんなフォームの
    コード・プレイをやっているのはボク以外にはほとんどいないんじゃないかと思います。

    譜例はサビのアタマの所で、P‐1とP-2のフォームを見てください。コード・ネームでわかるように、
    普通のコードにルートより1音(2度)低いベース音を加えた形で、独特の響きを持っています。

    2、3、4弦は小指のジョイントで押さえ、ピッキングはアタマだけにして、5弦は人差指で、
    アタマ以外はミュートをちょっと効かせて8分音符できざみます。ベース音はそれこそベースにまかせてもいいんですが、
    やっぱりハード・ロックはギターも加えた方がグッと力強さがでるんで、わざわざこうしたフォームにしてるわけです。

          P-1            P-2
    

    


サウンド・チェック

    レコーディングでの使用ギターはバッキングがレス・ポールサンバーストのフロイド・ローズ付き。
    ソロはレス・ポールまたはシャーベルのストラト。このストラトはライン弾き時にローカットSWが効果抜群だそうだ。

    アンプはダイレクト用にマーシャル100W、エコー用に同じくマーシャルで、JCMの前の型のマスターVol.付きの物。
    セッティングはプレゼンス3、バスとミドルが8、トレブル4〜6、ふたつのVolが8と6といったところだそうだ。

    エフェクツ類はローランドのコーラス・エコーSTE-555をコーラスに使い、あとはボスのスーパー・オーヴァードライブのみを使用。
    セッティングはレベルが6くらい、ODがソロで9〜10、バッキングで2くらい、トーンが3〜4程度というもの。

    各種のディレイやリヴァ−ブ効果はスタジオ機材で得ているわけで、非常にシンプルなイクイップメントといえるだろう。  


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