☆"SHOUT!"発売時インタビュー☆



☆ SHOUT! 発売時メンバー全員インタビュー




       




■今回はオズマが大活躍だね。4曲も入ってる。



Ozma :(シンを見ながら)たまたまシンが「何でもいいから5曲作って来い」って言うんで、
      6曲ばかり京都に帰って作って来たら、4曲採用されて、1曲は本城未沙子に行ったんです。

Akira :それであと1曲はクサッてしもた(笑)。

Ozma :シンにいきなり聴かせるのにどうも「テレ」があって、まず残りのメンバーに
      聴かせて丸め込んでおいて、それからシンに聴いてもらった。(笑)


■で、出来上がったこの「SHOUT!」だけど、いわゆるへビィ・メタル・アルバムじゃないんじゃないの?


Takahiro:ちょっと昔のハード・ロックを今の日本ではみんな「ヘビィ・メタル」って呼んでるから
       まあぼくらもヘビィ・メタルの内なのかもしれないけど、本当の意味だとやっぱり違うでしょうね。


■その点X-RAYの今のサウンドはヴォーカル中心のオーセンティックなハード・ロックって感じがするね。


Akira :特に意識してヴォーカル中心に・・・・・なんて考えてるワケやないけど
      X-RAY全体として自然にそんな感じになって来てるんやないかなァ。

Shin  :ただ叫ぶだけやったら、ギターなんかのインストゥメンタルとそんな変らへんし・・・・・。


■今、日本のハード・ロック・バンドって少しずつポップな部分も持ち始めてるん来てるんだけど、
  さしずめX-RAYはその先陣をきってるんじゃない?


Shin  :そのポップがね「ミーハ−」とか「歌謡曲っぽい」とか、特にハード・ロックファンは受け止めがちなんやけど、
      ぼくらはこの「SHOUT!」を聴いてもらえばわかると思うけど、決してハード・ロックの本道を外れていないって自負があるんです。
      ぼくらの「ポップさ」って、「ポピュラリティー」があるという本来の意味以上でも以下でもなくて、
      少しでも多くの人に聴いてもらえて、楽しんでもらいたいって気持ちの現われなんや。それを強調しておきたいですね。

Akira :他のバンドだってそれは同じで、決してミーハ−やりたいとは思ってないやろね。


■ウン、他のグループも基本的には同じような事を言ってるよ。
  まぁポピュラリティ云々は別にしても、今度のX-RAYは音楽性の幅みたいなものもすごい。


Shin  :やっぱりボクの曲だけやなくてオズマの曲が加わった事が大きいね。

Ozma :でもシンの個性とボクのキャラクターが完全に"ウラオモテってことやないから"まとまりのないバラバラなものやないと思う。

Akira :それに、もうひとつ、誰が曲作っても、いわゆる「〜〜風」って曲は採用しない事にしてるんや。これも是非書いといてください。

Ozma :何にしてもセカンド(「伝統破壊」)での色々な経験が生きてるよ。
     多くの可能性にトライしても、基本的な路線を崩さないでまとめる事が出来たと思う。


■オズマの4曲って、それぞれリズムや曲調が違うね。


Ozma :それはやっぱり意識的にやったんです。そうしておくとシンが残りの曲をやりにくくなる(笑)。早いもの勝ちや。

Shin  :だからね、最後に作った「アイム・イン・ユー」なんて、3回作り直してやっとOKもらった。
     なんとレコーディングの3日前ですよ。今までと違う個性があって、"ノレる"曲で、お客が一緒に歌えて、
     しかもカッコいい曲」なんて要求、どうやって満たすんかいな!(笑)


■それじゃレコーディングもハードだったんだろうね。


一同  :(口々に)いや、そうでもなかったよね(と確認しあう)。

Akira :どっちかっていうと、その準備のほうが大変やった。レコーディング自体、1ヶ月早まったんで・・・。
      歌詞の方もメチャ苦労した。 「アイム・イン・ユー」が遅れたから、ヴォーカル録りの前日の夜中まで書いてたんですよ。

Ozma :ちょうど前回取材してもらった頃、実はかなりヘビィだった。あの1週間後にレコーディングに入ったんやから・・・・。


■話は変るけど、ぼくはX‐RAYにこそ海外録音にチャレンジしてほしいと思ってる。


Ozma :やっぱり興味があります。「自分達が海外レコーディングしたらどんな音になるんやろか?」ってね。

Akira :色々な情勢を考えても、悪い時期やないと思う。


■そうバンドとしてのまとまりもグッっと良くなって来たみたいだし・・・・。


Takahiro:僕なんか1番新しいメンバーだけど、この頃はかなりストレートに意見が言えるようになったし、
       気持ちの面でX‐RAYになりきれたように思う。

Shin  :前のインタビューの時にも言ったと思うけど、キーボードを完全にバンドの必要なファクターとして消化できるようになったんやないかなァ。
     単にソロ楽器が増えたとか、音が厚くなったとかの次元やないところで・・・・。

Ozma :ロックのキーボードをディープ・パープルのジョン・ロード的な捉え方で見てる人には物足らないかもしれへんけどね。


■ともかくX-RAYの場合、キーボードの存在によって、非常に色彩感の豊かなサウンドになってるね。
  普通ハードロックっていうと、マイナーだかメジャーだかよくわからないドローン・サウンド・コードや
  リフが多くて、どうしてもモノトーン的になりがちだけど・・・。


Shin  :最近のハード・ロックはリフにしてもコードにしても、ルートと5度だけの省略コードで"弾かない"ギタリストが増えてきてるでしょう。
     ぼくなんかも、そういうドローン・コードも使うけど、どちらかっていうと3度の音も省略しないで加えて弾く事が多いですね。


■なるほど。ところで「SHOUT!」ってタイトルの意味について話してくれる?


Shin  :このアルバムを買ってもらってね、それでライブを見に来て欲しいんや。
     そしてみんなでワァッと盛り上がろうって意味で「シャウト」なんです。
     レコードの中でヴォーカルがシャウトばかりしてるって意味じゃない。
     「ライブの熱い感覚」を持ったアルバムのつもりですから。


■ジャケットが全員の写真っていうのも、日本のロックでは少ないね。


Ozma :この顔面がこのアルバム作ったって意思表示(!?)や。(笑)

Shin  :そろそろメンバー自身を全面に出してもいい時期やないかゆうことで・・・・・。


■このロゴ・マークはずっと使うの?


Akira :ハイ。エッ、まだ決まってないの?まだ未定やそうです。(笑)


■OK。ところでいつも静かなロジャーに質問だけど、ズバリこのアルバムの自信のほどは?


Roger :セカンド・アルバムは自分でもすごいガンバッたつもりだったけど、やっぱりどこかに無理があったと思うんです。
      今回はね、自分の持ってるだけの物を素直に出すように心掛けたんで、
      それが全体的に見てもいい結果に出てると思う。やってて楽しいしね。

AKira :ロジャーって昔から「やりたいこと素直にやりたい」ゆうてたもんな。ぼくからドラムに注文つけたこともあったけど・・・。

Roger :無視しましたが(一同爆笑)


■と、落ちがついたところで、シングルを出すんだってね。


Shin  :なんとあのトゥイステッド・シスターの「ノット・ゴナ・テイク・イット」を日本語にしてやったものをメインに、
     「オフ・スキャンダル」という曲と、「パワー」のグランド・メタルの時のライブを収録した
     12インチ・シングルを1月21日に出します。こちらもよろしく。


■トゥイステッド・シスターの曲はアレンジも変えてあるの?


Shin  :もちろんです。


■長い時間どうもありがとう。最後にひとこと読者にメッセージを言ってくれる?


Shin  :(一同を代表する形で)とにかくスケール・アップしたX‐RAYの「SHOUT!」を聴いて、ライブに来て欲しい。みんなで熱くなろうぜ!!



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